廃屋にっぽん周遊Blog

公開21年目にして初の廃墟ブログです。

山中温泉「和叙園」Vol.7

何とか今年に最後の更新が出来ました。
今回は従業員の寮と思われる建物の内部を公開します。
旅館などで住み込みで働く従業員は、どんな生活をしている(いた)のか?がわかる建物が寮ですね。
白雲楼ホテルの場合は独立した寮はホテルの敷地には存在せず、離れた場所に点々と建てられていました。おそらくホテルが大規模化していく過程で次々と増築されていったのでしょう。それらの建物(全て廃墟で現在はほぼ解体済み)は一か所に集中せず、点々と建てられたのは、単純に山道で広い敷地が確保出来なかっただけと思われます。白雲楼ホテルはこれらの寮のほかにも、ホテルの本館、新館の内部に従業員の生活スペースが設けられていました。一般の宿泊客はもちろん立ち入ることは出来ず、目立たない扉や通路を抜けてアクセスできるユニークなものでした。末期は宿泊客の減少も相まって新館の一番奥に位置する客室の数室が従業員の生活の場として転用されていました。
和叙園ホテルはこうした積み増し方式ではなく、ホテルの宿泊棟とは別に完全に独立した従業員専用棟としてホテルの敷地内に存在していました。おおむね本館、新館を探索し終えて、最後に探索したのがここでしたが、実はあまり写真を撮りませんでした。理由は忘れかけてしまいましたが、単調で面白くなかったのと(寮なので当然ですが)なぜかそれぞれの部屋の扉にはほとんど鍵がかかっていて内部を見ること自体あまり出来なかったということと思われます。それでも一部屋だけ内部を見れたので、それらの写真を合わせて、どうぞ!

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出入り口と思われる扉。コンクリートブロックが投げ込まれて窓ガラスが割られていました。

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廊下その1.流し台らしきものも見えます。

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廊下その2.廊下の写真ばかりなのは、鍵のせいで部屋の中が見れなかったため。

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トイレは共同だったようです。

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中までは入らなかったみたいです。この時、テンション低かったのかな?

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階段。床材がペリペリ剥がれていて異様な状態。

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唯一中を見ることができた部屋。畳の和室ですね。

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ここも例に漏れず侵入者によって障子が破かれていました。

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小さくてレトロな1ドア冷蔵庫。中は大変なことに。

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座卓に置かれたインスタントコーヒーなども、もう十数年も放置状態。怖い。

最後は生々しい映像になってしまいましたが、いよいよ次は和叙園の最終回!解体中という報を聞きつけて急遽雪の中駆け付けた時の様子を公開します!