廃屋にっぽん周遊Blog

公開21年目にして初の廃墟ブログです。

福井県勝山のレンタルスキーショップ?Vol.3(最終)

前回に引き続き、2階の探索です。

「ショップ」じゃないのならば、つまらないんだろうな~とあまり期待しないで不安定な階段を上って2階へ。

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2階廊下。割りと整然としていました。

「非常口」や火災報知器などが一般家屋ではないっぽいんですが、1階と同じく壁紙無しの壁や飾り気のない引き戸がお客をもてなす建物らしくない。この矛盾がモヤモヤとさせる。

従業員専用の寮ならば、非常口みたいな案内看板は要らない感じがするし、まさかこんな建物でお客を泊めていたのか?だとしたらある意味すごい。

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2階洗い場。洗面所か?粗末な造りは1階と同じ。

僕が見たことがある安ペンションでも、もうちょっとまともな洗面所だったよ…

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2階の部屋。ここはまだ保存状態は良いほう。

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窓枠がずれている部屋。カーテンレールが歪んでいます。

ずれているのは壁面と窓だけで、床はほぼ平らでした。

プレハブ構造だとこういう崩れ方をするのでしょうか。

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窓枠はズレていないが、中心からVの字に歪んでいる。

上下方向だけでなく、水平方向にも歪んでいて、この部屋はその歪みを吸収している感じ。

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田んぼに面していて、一番明るかった部屋。地味な色使いの部屋で緑が映える。

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でもカーテンを引いてみたら・・・やっぱり廃屋ですね。

2階の部屋に共通するのは、6畳ほどの和室で、やっぱり壁は建材むき出しで壁紙無し。内装品らしいのは和風の蛍光灯とカーテンくらい。そのどれも安っぽく地味で、本当にここにお客を泊めていたなら論外だけど、従業員用の宿舎としてもかなり寂しい。まさに高山にある山小屋レベルで、ここは山間部だけど住宅もある立派な集落ですよ。近くにはちゃんとした民宿やペンションもあります。

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押入れのようなスペースのある部屋もありましたが、襖はありませんでした。

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窓を板でふさいであった部屋は真っ暗。そこに・・・

1,2部屋だけ、なぜか窓を板でふさいでいた部屋がありました。そこは真っ暗なので、やむなくフラッシュを使って撮影。映った映像に、ヤモリがいてビックリ!

なるほど、中を探索中に虫らしい虫があまりいなかったのは、このヤモリ君の影響なのかな?

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道路側に面した部屋は、蔦が部屋の中まで侵入していました。

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数少ない残留物でカレンダー発見。1995年5月ですね。

カレンダーで1995年まではこの建物が現役で使われていたことがわかりました。20年以上経過していますね。なぜか会社の住所が新潟県になっていましたが、取引のあった会社だったのかもしれませんね。

結局スキーや靴が保管してあるところ以外は単調な部屋が並ぶだけの物件でした。もっとバブリーなレジャー感丸出しの内容を期待していた私にはちょっと残念でした。