廃屋にっぽん周遊Blog

公開21年目にして初の廃墟ブログです。

姫川観光ホテル再訪Vol.13(最終)

長くなったこの物件も終わりです。ところで探索を終えて、帰ってからいつも反省するのは、写真の数が少ないと感じることです。もっとあんなところ、こんなところを撮っておけばよかったと後悔するんですね。でもいざ探索の時は、廃墟に居るという緊張感、危機感、達成感、などが入り混じって写真は二の次なんですね。気持ちに余裕ができてもその場の雰囲気に浸ってしまうので、写真にまでなかなか気が回らないのですね。現地では充分に撮った、と錯覚するんですね…。
さて、最初に説明した通り、潜入したのはホテルの南側離れの建物からでした。前回の最後の写真がそこですね。厨房らしき場所でしたが、客室棟までは結構離れています。本当にこんな場所で調理が行われていたのでしょうか?この建物のさらに道路側に増築された2階建ての粗末な建物があります。外から見た限りでは保存状態はまずまずのようです。最後にここを見て締めくくることになりました。1階の部屋は窓、戸が開け放たれて(あるいはガラスが割れている)おり、蜂の巣があるなど危険で見どころが少なそうなので、主に2階の様子となります。

f:id:break58:20200202193857j:plain

1階の部屋。窓ガラスが割れていて、風が吹き抜ける状態。

この部屋の奥に、スズメバチの巣がありました。見たところ損傷が激しく、ヌシは居ないようでしたが念のため深入りしませんでした。探索ももう終わりだったので…。

f:id:break58:20200202193944j:plain

ここも1階?また厨房のような部屋か?

ここも厨房のような物品が残されていました。大きめの冷蔵庫も残されていました。しかしここは、従業員専用の台所だった可能性もありますね。

f:id:break58:20200202193920j:plain

2階の部屋。簡素で粗末な造り。ここで寝泊まりしていたような感じ。

f:id:break58:20200202193909j:plain

ここも2階の部屋。建物は古くて粗末だが、クーラーだけがやけに真新しい。

2階は従業員の宿泊に使われていた部屋がありました。元々粗末な造りであったうえに老朽化が激しいのでホテル本体と同じように畳や壁がカビて腐りかけていました。2階の部屋は窓ガラスが割れていなかったので換気がされず、湿気が溜まって腐食の進行が早かったのでしょう。

f:id:break58:20200202193840j:plain

ラストの部屋は意外と保存状態は良かった?

最後に撮影した部屋はおそらく2階と思われますが、じゅうたん敷きで先の2部屋よりずっと保存状態が良く、内装も綺麗な感じでした。従業員の中にもカースト制度があったのかな?
ブログ公開史上最長の連載になりました。今後はここよりも大規模な廃墟もあるので、その時は20連載、30連載となるのでしょうか?ううむ、これはペースを早めなければ。それじゃ、また!