廃屋にっぽん周遊Blog

公開21年目にして初の廃墟ブログです。

山中温泉「和叙園」Vol.1

廃屋にっぽん周遊Web版で未完となっていた物件です。今回から未公開分を中心に公開します。
山中温泉でもっとも外れ(福井県側に近い)に位置する温泉旅館で、相次ぐ建て増しで山中温泉で最大級の規模の建物になっていました。同敷地内に従業員専用の住居棟まで持ち、広い宴会場が各館、各階に多数ありました。
淘汰の進んだ加賀温泉ゾーンで最後発の廃業→解体となった温泉旅館で、当初はダイゾウ氏と探索しましたが、この時にはすでに肝試しなど不心得者の侵入が相次いでいたようです。自然崩壊とともに人為的な破壊箇所も増え、結果的に建物全体の解体を早めてしまったものと思われます。
最初の探索は北陸廃物紀行のダイゾウ氏との合同探索です。ダイゾウさんありがとうございました。
北陸廃物紀行ではさらに詳しいレポートを紹介していますので、まずはそちらを見てからここの閲覧をお勧めします。
この後、廃墟伝説の黒魔氏、MUHAのWebサイト(公開終了)のMUHATYU氏、他合同探索希望者との合同探索も実施されました。
翌年、ダイゾウ氏と廃墟標本5.6(公開終了)のokazi氏との合同探索も実施されました。
大きく分けて、2002年秋の探索、2003年秋の探索がありますが、今回は両者の写真を混在して公開します。
解体の様子は、2010年秋に調査したものです。

本館 大広間(九曜の間)

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この物件最大の宴会場がここです。

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ステージ。明るく撮ろうとした写真は盛大にブレていました。

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カセット方式のカラオケマシン。懐かしい。

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ステージ脇にはジュークボックスも。保存しておきたい!

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場内が暗かったのは、カーテンが閉め切ってあったから。ブレるのでイヤ。

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筋交いが剥き出しの窓が。手抜き建築?

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宴会場へつながる通路。一応じゅうたん敷き。

本館 中広間(名称不明)

本館(本丸)にはもう一つ宴会場があり、大広間より若干規模が小さかったので便宜的に「中広間」と呼びます。
中広間といってもなかなかの広さで、向かって左側に大きな窓があり、そこから入る日差しで場内は大広間より明るかったです。しかしなぜかこの窓が派手に破壊されていて畳にガラスの破片が大量に散乱していました。

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中広間へ着きました。奥にステージがあります。

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左側にある窓が派手に割れていました。窓枠丸ごと吹っ飛ばされていました。

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ステージの袖にも窓があり、陽が差し込んでいました。

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窓ガラスや窓枠まで無くなっていました。

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控えスペースには脚付きお膳が積み重ねてあり、貧弱な流し台と給湯器がありました。

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屋外にある非常時通路(屋根なし)からは、この中広間が見えました。

次回も写真を中心にお送りします!