廃屋にっぽん周遊Blog

公開21年目にして初の廃墟ブログです。

岐阜県にある昭和レトロな「岐阜レトロミュージアム」に行ってきました

みなさんこんにちは、そしてはじめまして。「廃屋にっぽん周遊」で助手をしているHakutakaです。
管理人のぶれいく58(以下、先輩と呼びます)は現在多忙で更新がままならないようなので、更新期間が空くのもあれなので、僕のネタでつなごうかと思います。
僕のプロフィールについてはすでに先輩が紹介していると思いますので省略しますが、最初の話題がマニアックな鉄道ネタだとこのブログの愛読者様がドン引きすると思いますので、もうちょっと馴染みやすいネタをご紹介します。
今年の7月に岐阜県山県市にある「昭和レトロミュージアム」へ行ってきたので、その様子をレポートします。なお、この件については近日公開予定の僕のブログで、もっと詳細な内容の公開を予定していますので、よろしくお願いします!
昭和レトロな大好きでその中でも食事を提供する自動販売機を追い求めている僕が、岐阜県山県市に昭和レトロなテーマパークがあるという情報をネットで知って、ようやく訪問できました。

まずは訪問までの道のりをミュージアムの所在地は岐阜県山県市。石川県金沢からは自動車で片道数時間かかります。出発日に訪問してもよかったですが、今回は1泊する予定だったので前日に場所を確認して、翌日の朝開館と同時に訪ねることにしました。1日目(土曜日)は生憎の雨。ミュージアム山県市の田舎な集落に突然出現するので、見落とさないように。閉館時間の一時間くらい前に到着。入り口にいたおじいさんに念のため翌日も開館するか、開館の時間も聞いておきました。この施設は毎日開館するわけではなく、金曜、土曜、日曜、月曜日のみの開館なので注意!その後は岐阜市内に宿をとっていたのでいったん撤収。

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ミュージアム前には仮面ライダーのオブジェがお出迎え。

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なんとこのオブジェは何かの自動販売機だったそうです。

翌日日曜日。昨日ほどではないけど時折小雨がぱらついていました。さあいよいよ入館!さっそくインパクトあるオブジェがありました。僕の少年時代はヒーローもの、戦隊ものにまったく興味を示さなかったそうで、それが今になっても変わらず、スルーしようとしたら駐車場への案内係でパラソルを立てて座っていた、昨日も居たおじいさんが「その仮面ライダー、お金を入れるところがあるぞ」と話しかけてきたので、改めて見るとビックリ!たしかに仮面ライダーの左足上に硬貨の投入口が、右足の膝あたりに商品の取り出し口らしき穴がありました。うーん、いきなりイイ物を見させていただきました。

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建物の右半分は自動販売機コーナーで扉の奥です。手前には10円で動く遊具と年代物の飲料自販機がありました。


ミュージアムは有料の施設です。設備の維持には当然お金がかかるので、貴重な昭和の遺物を保存する観点からはぜひ協力しましょう。
料金は時間制で、1時間、3時間、1日から選べます。それほど広い施設ではないので、全部見て回っても1時間はかからないでしょう。なのでとりあえず1時間(800円)で充分ですが、僕は3時間(2000円)を選択。結局滞在時間は約2時間だったので若干無駄になりましたが、今後も永く続けていってほしいので、寄付の意味も込めました。
ミュージアムの建物はおおむね右半分と左半分に分かれており、右半分は軽食の自動販売機が並ぶ休憩スペース、左半分は遊戯施設や売店があるスペースとなります。かつては右半分の自動販売機コーナーのみならば無料で立ち入れたようですが、現在はすべてのコーナーが有料スペースになっているようです。

この日は夏休みも始まった日曜日のせいか、コロナ禍であるにもかかわらず、朝一番ですでに数組の観光客が訪れていました。館内は狭いのでソーシャルディスタンスは厳しいですが、実際は施設の職員を含めても10数人程度だったので、飲食以外はマスクを着用して他の客の感覚に気を付けていれば大丈夫でしょう。

入館には入館券が必要で、建物左側に券売機(これはレトロではない)があります。案内係が常駐していて、入館券を首にかけられるケースに入れてくれて初めての客には館内の案内をしてくれます。

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コスモスの玩具自販機。先輩が同じ趣味のダイゾウ氏と岐阜県神岡町で発見したそうですね。

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ペプシの瓶飲料自販機。価格は当時のままの70円。残念ながら非稼働。

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こちらはコカ・コーラの瓶飲料自販機。今も稼働中で、1本150円で販売中。

左側館内には実際にプレイ可能なゲーム機やパチンコ、駄菓子や懐かし玩具を販売していますが、今回の主目的はこの施設で現役稼働中のハンバーガー自販機とうどん自販機を一気に体験することだったので、それらの写真はあまりありません。興味のある方は是非実際に訪問して体験してください。ちなみに館内のゲーム機は景品を獲得するマシン(クレーンゲームなど)を除いてすべて遊び放題になっています。パチンコが難しいお子様はこれがおすすめです。スマホゲームに慣れた令和の現代っ子には新鮮に映ること間違いなし。

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本物のレトロなテレビの上には実際に購入できる駄菓子が並べられていました。

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この施設のメインが実はこのパチンコ?展示の遊技機はすべて稼働中で、実際にプレイできます。

とはいえ、予想外だったのはパチンココーナーの充実ぶりでした。左側館内のおよそ半分を占めていて、専任の係員が常駐しており、玉を提供してくれたり遊び方をレクチャーしてくれます。入場者は玉に制限なく遊び放題ですが、どれだけ玉を出しても景品の提供はありません。展示中の遊技機は平成初頭まで稼働していたもので、一発ずつ玉を込めたり、手打ちで玉を打つといった昭和な世代ではありませんが、今ではまず見かけないので充分懐かしい気分に浸れます。いわゆるフィーバー機ではなく、俗に「平台」と呼ばれる、中央に役物があり、チェッカー穴に玉を入れると役物の「羽根」が開き、そこに玉を入れて当たりを引くタイプです。釘を見たり、玉打ちハンドルの強弱の上手さが求められます。コンピュータ制御ではなく、実力次第で当たりを引けるので、大当たりになった時の達成感がすごいでしょう。来客の中にはずっとパチンコに興じている人もいました。

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右半分の館内は自動販売機コーナーと休憩スペース。今回の目玉(僕的には)です。

僕もしばらくパチンコをプレイして、正午が近づいたので、いよいよ軽食の自動販売機の体験です。うどんやラーメンなどの麺類、ハンバーガーやトーストなどの焼きパン類の自販機はもはや絶滅寸前で、北陸地方(富山、石川、福井)では絶滅しました(数年前までは富山県某所にハンバーガーの自販機が生き残っていましたが、残念ながら消滅。この経緯も後日紹介します)。もう「聖地巡礼」のような、リサーチをしてからでないと出会えないくらいに希少価値が高まっています。なので今回のメインイベントは、この自販機で軽食を賞味することにあります。

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天ぷらうどんの自販機が稼働中。価格は500円で、500円硬貨専用になっていました。

写真の自販機コーナーは、残念ながら稼働中なのは全体の半分程度で、カップ麺や袋物の自動販売機に交じってうどんの自販機が稼働していました。価格は一杯500円と他所より若干高めで、受け付ける硬貨も500円専用になっていました。この自販機が誕生した時は500円硬貨すら無かった時代ですから、現役稼働させるために若干の改造がされたのでしょう。これは生き残るためには止むを得ないでしょうか。

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ハンバーガーは1個300円で、チーズバーガーのみの販売。

ハンバーガーは1個300円。これも他所よりやや高めの値付けですね。ハンバーガーの自販機のみ自販機コーナーではなくゲーム機が展示しているスペースなのでお間違いなく。今日のお昼はこの二品です。全部で800円也。飲み物も欲しくなるので実質千円近いですね。しかし肉物と汁物なので、まあまあ満腹になりました。お昼にはちょうど良い分量じゃないでしょうか。

今回は日が暮れるまでに帰らねばならず、後ろ髪を引かれる思いでミュージアムを後にしました。頑張れば日帰りで行けない距離ではないので(東海北陸自動車道を使えばかなりの時間短縮になりますが、料金が痛い)また近いうちに再訪したいですね。次回はあまり見なかったゲーム機を試してみたいと思います。
「岐阜レトロミュージアム」は、かつて工場か倉庫、納屋みたいな建物を改修して、基本的には屋内に展示物を並べてあります。僕は梅雨が明ける寸前に訪問しました。真夏に行けばかなり暑いと思いますが、館内は冷房が完備されているので、暑さが苦手な人も安心です。今回は紹介しませんでしたが、コーラやラムネ、地元牛乳メーカーのコーヒー牛乳など、飲み物も充実しているので、喫茶店代わりに立ち寄っても楽しいかもしれませんね。