びわ湖タワーVol.1
「びわ湖タワーへ行こう!!」
私が高校生くらいまではテレビCMが放送されていたのを記憶しています。
典型的なローカルCMで、昭和の映像をそのまま平成に入ってからも流し続けていたと思います。
「宿泊は、紅葉パラダイスイン!!」
CMはこう続きましたが、この「紅葉パラダイス」はびわ湖タワーとは別物で、遊園地と温泉施設、ホテルが併設されていた総合レジャー施設で、こちらも同時期くらいに遊園地部分が閉鎖、紅葉パラダイスという名称は消滅しました。
その後、紅葉パラダイスインは「ホテル紅葉」と名を変え、テレビCMも続いていたそうですが、ホテル紅葉のCMは石川県では放送されなかったと思います。
びわ湖タワーというと、40代半ばまでの年代の人ならば巨大な観覧車を連想しますが、この「タワー」は、あの観覧車のことではありません。びわ湖タワーがオープンしたのは昭和40年(1970年)で、当時はドライブインだったそうです。その目玉が高さ63メートルの昇降する展望タワーだったそうです。
その後遊園地部分が完成して一大レジャー施設と変貌します。先のメイン棟は食事ができるほか、温泉施設や結婚式場、宿泊施設も兼ねていたようです。
テレビCMでたびたび登場していたこのロボットは、びわ湖タワーをテレビ越しでしか見ることができなかった私にとってまさにシンボル的存在。現地で生で見たときは感動しましたw
さて、ここで同行していた「北陸廃物紀行」のダイゾウ氏と、メイン棟とロボットを撮影して、「まさかこんな巨大物件、潜入なんてできないよね~」と言いながら周囲を散策していると…
「入れる!」
予想外の内部潜入に成功。成功して興奮するとあちこち見境なくカメラのシャッターを切るのが私の悪い癖wなので以降の写真は連続性、まとまりが全くないですw
メイン棟前に設置してある「安全第一」のフェンスは簡単に越えられそうな高さではありましたが、さすがに住宅密集地、商業施設も多いこの界隈はそんなことをすればかなり目立ちます。したがって潜入したのは別の目立たない場所でした。
本当ならば数時間じっくり腰を据えて写真を撮りためたい場所でしたが、次の電車の時間もあり、駆け足の探索になったのは今も悔やまれます。廃墟化してからの写真はネットでもなかなか見つかりません。貴重なタイミングだったみたいです…
続きます。